これまでの人生で、私は人との繋がり——「縁」に、何度も救われてきました。

シーシャと出会って、およそ5年。店に立ち続けるなかで、人と人が繋がる「縁」を、誰よりも近くで見つめてきました。その空間と光景が、私はたまらなく好きでした。シーシャを吸い、ゆっくりと吐き出される「煙」が、まるで人と人を結び、新たな「縁」を生み出しているように思えたのです。

その「EN(縁・煙)」に生かされてきた私だからこそ、人と人が繋がる「EN」を、業界の常識を覆す新しい形で世に問いたい。この事業で独立し、まだ誰も見たことのない景色を見たい。その想いが日に日に強くなり、私は独立を決意しました。

ある空間で、心を打たれた

正直に言えば、私は最初、シーシャそのものに惹かれていたわけではありませんでした。初めて吸った味も、ほとんど覚えていないほどです。

初めて訪れたのは、大阪の商業ビルにある、開放的な一軒でした。見渡せば、本を読みながら寛ぐ男性、談笑する女性たち、仕事の話に花を咲かせる人たち——みなそれぞれ違う時間を過ごしながら、シーシャという一点で確かに繋がっている。あの、ゆったりと流れる空間に心を打たれたことを、今でも鮮明に覚えています。

400年の歴史が宿す、ロマン

シーシャは、400年以上の歴史を持つとされる嗜好品です。私は、この文化にとてつもない可能性を確信しています。

人の一生は、長くても100年ほどかもしれません。けれどシーシャには、すでに400年を超える歴史がある。仮に私が今日この世を去ったとしても、渾身の想いで創り上げたレシピが残り、誰かがその想いを継いで再現してくれたなら——私はもうこの世にいなくても、誰かの記憶の中で、ほんの少しだけ思い出してもらえる。すでに亡き伝説のアーティストの音楽に、今も心を動かされるように。後世に残る、自分が生きた証。そんなロマンも、私がこの世界に惹かれる理由のひとつです。

日本のシーシャに、新たな可能性を

一方で、現代の日本のシーシャ文化には、新たな可能性を見出したいと強く願っています。

誤解を恐れずに言えば、日本におけるシーシャの「魅せ方」が、どこかチープに、あるいはアンダーグラウンドな文化として捉えられがちな現状に、私は満足できずにいます。もちろん、すべての店がそうだとは思いません。私が変えたいのは、そうした一面が目立ちすぎていること、そしてそこから生まれてしまう偏見そのものです。

ラグジュアリーの文脈へ

だからこそ私は、日本のラグジュアリーホテルやリゾートホテル、ヴィラといった、クリーンで洗練された空間に、私が香水の調合から着想を得た、日本の四季をモチーフにしたアロマティックなシーシャを届けたいと考えています。

世界では、FOUR SEASONSやRITZ-CARLTONをはじめ、名だたる五つ星ホテルがシーシャを提供しています。にもかかわらず、日本でそうした場所への導入が実現している例は、ほとんどありません。もし日本でもそれが叶えば、シーシャ業界全体が底上げされ、アンダーグラウンドというイメージを払拭できるはずだと考えました。

シーシャというコンテンツとの新たな融合によって、これまでになかった顧客体験を創り出す。それが、私たちがシーシャ導入コンサルティング事業を始めた理由です。

ある香水が、教えてくれたこと

私には、人生に欠かせないほど愛している、あるラグジュアリーブランドの香水があります。

20歳の頃、当時の人生の先輩と、そのブランドの店を訪れたときのことです。7種類のラインナップが気になっていた私に、店員の方が一つひとつのテーマとストーリーを丁寧に語ってくれました。その香りも、込められた物語も、私はすっかり気に入ってしまいました。

けれど、学生だった当時の私には、それを買う余裕はありませんでした。いつか自分の事業で成功して手に入れよう——そう思っていた矢先、やり取りを聞いていた先輩が、その香水をプレゼントしてくれたのです。

その香水の名は、フランス語で「人生の頂点」を意味していました。まだ何も手にしていなかった私にとって、その言葉は強く心に響きました。尊敬する先輩からの贈り物だったこともあり、受け取ったときの喜びは、今も忘れられません。「この香水が似合う男になりたい」。そう思うようになり、今もその姿を目指して日々を重ねています。

香水は、人生に絶対に必要なものではありません。それは、シーシャもまた同じです。けれど、20歳の私が贈られた一本の香水が、今では人生に欠かせない存在になったように——私たちが新たに創る顧客体験やプロダクトもまた、あなたの人生にとって、そんな存在になれたら。その願いを込めて。


THE CLASSは、香水の調合から着想を得た独自のアロマティック体験を、国内外のラグジュアリーホテル・リゾートホテル・ヴィラ・ナイトクラブへ届けるシーシャ導入コンサルティングを行っています。ご興味をお持ちの方はお問い合わせよりお気軽にご連絡ください。